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岩波書店、「解雇せざるをえない」通知撤回を拒否 

私への「解雇せざるをえない」通知に関して、首都圏労働組合は、「金組合員を「解雇せざるを得ない」と通告したことについて、白紙撤回を確認する文書を5月6日までに提出するよう求める。」との撤回要求・抗議文を送ったが(4月28日付)、これに対して岩波書店は撤回を拒絶する回答を送ってきた。

回答は5月6日付で、文面は下にあるのみである(小松代和夫 岩波書店取締役総務部長名義)。

「2011年4月28日付で貴殿から要求のあった文書の提示には応じられません。」

また、4月26日付で、私が別に加入していたA組合(前回記事参照)は会社に対して回答要求・抗議文を送っていた。文書の最後では以下のように要求している。

「会社は、4月1日付け内容証明郵便にて、「会社は岩波書店労働組合との間で締結している『労働協約書』に基づいて貴殿を解雇せざるを得ないことになりますが」としているが、当組合に、その労働協約の写しを手交すること。あるいは、「労働協約に基づく解雇を断念し、従来どおりの雇用関係と業務を保障する」旨の文書を提出すること。前記要求につき、本年5月2日(月)午後5時までに文書にて回答されるよう求める。」

これに対して、会社が5月2日付の文書で送ってきたのは、以下の回答であった。

「2011年4月26日付で貴組合から要求のあった労働協約書の写しの手交および文書の提出には応じられません。
2011年5月2日
岩波書店取締役総務部長 小松代和夫」

要するに、会社は、2つの組合からの要求があったにもかかわらず、いずれも拒否しているのである。前の記事で書いているように、他組合に加入している場合、ユニオンショップ組合除名に基づく解雇は「解雇権の濫用」として否定されることが判例上確定しているから、岩波書店は、「解雇せざるをえない」という主張を撤回しなければならないはずだが、岩波書店は両組合の撤回要求を拒絶している。しかも、A組合とは交渉することすら拒絶し、首都圏労働組合に対してはその存在すら認めまいとしている。また、「解雇せざるをえない」との通知の典拠となった労働協約書を示すことすら拒絶しているのであるから、ここまで暴走していると言うべき言葉がない。東京電力の経営陣の愚かさと無責任さをわれわれは目のあたりにしてきたが、それを彷彿とさせるものがある。実際、根拠のないプライドや隠蔽体質など、両社の経営陣には数多くの類似点がある。

私は、さすがに公共機関から認可を受けているA組合には最低限の回答はするだろう(労働協約書の提示)と思っていたが、会社は私の予想を上回る不誠実かつ馬鹿げた対応を行ってきた。ブラック企業そのものである。私の予想こそが迂闊で、このような異常さこそが、岩波書店が<佐藤優現象>をここ数年間極めて積極的に推進してきたこととちょうど対応していると見るべきであろう。

岩波書店や『世界』が労働問題関係の本を出したり論文・ルポを掲載したりしていることは、岩波書店がやっていることから見ればお笑い草ではあるが、岩波書店がここまで常軌を逸した態度を明らかにしている以上、問われるべきはむしろ著者にあるように思われる。会社の決定には、当然、岡本厚『世界』編集長(取締役)も関与している。

例えば、労働問題でよく発言している、本田由紀、熊沢誠、笹山尚人などの「岩波書店の著者」はどうなのだろうか?彼ら・彼女らは<佐藤優現象>の問題性や、私に対する労使一体での嫌がらせ・弾圧、残業代が数十年にわたって払われてこなかったことに象徴されるような異常な労働環境を知らないのだろうか?NHKの『ワーキングプア』特集に際しても、NHKの下請けの労働環境こそ取材されるべきだとの批判があったが、自分たちが身近に関わっている会社の労働問題に関心を寄せようとはしないのだろうか?

前回記事で書いたように、一部の心ある「岩波書店の著者」は会社・岩波労組に対して抗議を行ってくれているが、何事もないかのように振る舞おうとするその他の人々は何なのだろうか。現在、東京電力をはじめとした原発推進電力会社のPRに協力していた文化人・言論人が批判にさらされているが(佐藤優も含む)、<佐藤優現象>を推進する岩波書店および『世界』に対して、何ら批判的姿勢なく協力するのはそれと本質的にどう違うのだろうか。

彼ら・彼女らについて、問題を知らないはずだとして擁護したい読者の方々は、むしろ彼ら・彼女らに自分から問題を伝えた上で、どのように考えるかを問うべきであろう。ちなみに、笹山は最近、岩波書店労働組合の勉強会の講師を務めていた。もはや岩波書店の異常さは明らかなのであるから、読者としては、このような著者陣を注視していく方が生産的だと思われる。

(金光翔)
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[ 2011/05/11 00:00 ] 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-)


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